病院長のあいさつ

田中光司院長

当院は、昭和30年(1955年)に『上野市民医院』として発足し、昭和53年から名称を現在の『上野総合市民病院』と改め、60年以上伊賀地域の中核病院として地域医療を担ってきました。平成8年に『災害拠点病院』に指定されました。平成25年には『三重県がん診療連携推進病院』(平成30年4月からは『三重県がん診療連携病院』)に指定され、三重大学病院などの医療機関と連携しながら、がん患者の診療に積極的に取り組んでまいりました。また、平成28年には『地域医療支援病院』として承認を受け、かかりつけ医である開業医の方々に支援していただきながら、地域医療を支えてまいりました。

当院の理念は「三重県西部地域の基幹病院として、全人的医療を提供し広く市民に信頼される病院であること」です。全人的な医療を提供するため、わたしたち職員は業務分担しながらも各々の専門性を維持し、全体として病院の診療を支えていくという高い職業人意識が必要であると思います。そして広く市民に信頼される病院であるために、みなさまからのご意見やご要望には耳を傾け、病院全体の問題として真摯に受け止め、迅速に改善し柔軟に対応する組織風土が大切であると考えます。

当院は二次救急医療を担う救急告示病院です。わたしたち職員は一丸となって救命・救急医療体制を充実させ、さらに発展させていかなければなりません。そのために、かかりつけ医である開業医の方々との連携、地域基幹病院との連携、大学病院などの三次救急病院との連携を緊密にし、当院の役割を認識し責任をしっかり果たし、みなさまの健康を守るよう努めてまいります。

病院は病気を抱えたひとに医療を提供するところです。伊賀地域の中核病院としてさらに機能を向上させるために、診療においては専門性の高い先進的な医療を実践しつづけると同時に、全人的・全体的にからだを診る総合診療的な医療も積極的に取り組んでいきます。

わたくしは、職員ひとりひとりが「地域のみなさまの健康を守る」という医療人としての自覚と誇りをもって働ける職場環境を整備し、お互いを尊重し協力しあえる体制を作りたいと思います。職員全員の力で、地域のみなさまから信頼され、安心して任せていただける病院を目指していきたいと思います。今後とも、上野総合市民病院をご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

院長 田中光司