臨床検査課理念
チーム医療の一員として、
高度で良質な医療をささえる軸となる臨床検査結果を提供する。
基本方針
- 患者さまに安全で安心出来る検査をお受け頂くために、医療事故防止に努めます
- 高品質なデータを臨床に提供するために、日々技術の研鑽に励みます
- 厳重なデータ管理を行い、患者さまの人権を重視し、プライバシー保護に努めます
臨床検査課の紹介
臨床検査技師は、医師または歯科医師の指示の下に
- 微生物学的検査
- 免疫学的検査
- 血液学的検査
- 病理学的検査
- 生化学的検査
- 尿・糞便等一般検査
- 遺伝子関連・染色体検査
- 生理学的検査
を行うことを業とする。と、臨床検査技師等に関する法律で定められています。
1.〜7.は血液や尿、組織、細胞などの患者さまから採取あるいは排泄された、いわゆる検体を検査 するものであり、8.は患者さま自体を直接検査するものです。
当院では病理検査室、細菌検査室、血液生化学検査室、一般検査室、生理検査室の主に5つの検査室に分かれております。学会認定資格は認定心電図専門士2名、緊急臨床検査士1名、医療情報技師1名を取得しています。学会や研修会等に参加し、知識や技術の向上に努めています。また、院内でもNSTなどのチーム医療へ積極的に参加しています。臨床検査課では迅速に検査データを提供するため、臨床検査技師は24時間体制で検査業務に取り組み、診断や病態把握に貢献しています。
各検査室の紹介
病理検査室では
患者さまから採取、摘出、あるいは排出された細胞、組織、臓器の一部などを病理学的に検査(がん細胞かどうか、またはその程度を調べるなど)するため組織や細胞を非常に薄くスライドグラスに固定し、染色して顕微鏡で観察できるように標本を作ります。最終病理診断は病理医が行います。
細菌検査室では
患者さまが細菌による感染症をおこしている疑いのある場合、その原因がどのような細菌かを調べます。症状により血液、腹水、尿、痰、膿、分泌物などあらゆる検体が対象となり、それらを顕微鏡で観察したり、いろんな方法で培養してその特徴から起炎菌(原因菌)を同定します。またその菌にはどの薬剤が有効かなどを調べる薬剤感受性検査も行います。
血液生化学検査室では
対象検体は血液がほとんどです。患者さまから採血した血液中のいろいろな成分の量を測定します。主に白血球や赤血球などの細胞成分の量や種類を検査する血液学検査と血清中の血糖値や、コレステロール、中性脂肪、AST、ALT、カルシウムなど各種タンパクや脂肪、酵素、電解質などの量を測定する生化学検査、また、ウイルス性肝炎の抗体などの免疫血清学的な検査や、腫瘍マーカー検査により悪性腫瘍の診断の補助も行っています。多くの検査項目を正確に短時間で検査報告するため、高性能な自動分析装置を使用しています。
一般検査室では
主に尿検査を行っています。尿中のタンパクや糖、潜血反応などを試験紙で調べる尿定性検査と尿中の細胞などの有形成分を調べる尿沈渣の検査があります。また、大腸がんなどの消化管出血を調べるための便潜血検査や脳脊髄液の一般検査も行っています。輸血部では輸血業務の一元管理を行っており、輸血用血液製剤の発注、管理、検査、実施管理、副作用管理を行っています。輸血検査では血液型検査や交差適合試験(輸血前に供血者と受血者の血液を試験管の中で合わせることで反応を確かめる)などを行っています。
生理検査室では
患者さまのからだを直接検査し、循環機能、呼吸機能などの情報を波形や画像に記録して検査します。主に心電図検査、ホルター心電図(長時間心電図)、心臓超音波検査(心エコー)、呼吸機能検査、脳波などを行っています。動脈硬化の検査やピロリ菌の検査、尿素呼気試験の検査も行っています。
外部精度管理参加状況
日本医師会臨床検査精度管理調査(日本医師会)
三重県臨床検査精度管理調査(三重県臨床検査精度管理協議会)
日臨技臨床検査精度管理調査(日本臨床衛生検査技師会)