出前先
- 平成29年6月7日（水）19:00〜20:00
主催：車坂町自治会
場所：車坂町集議所 （伊賀市上野車坂） 参加者40名
テーマ：高齢者の健康管理 「病気に負けない 〜知ることから始めよう〜」
講師：横江 毅外科医師 - 平成29年6月18日（日）10:00〜11:00
主催：上之庄団地地区いきいきサロンさくら会
場所：上之庄団地集議所 （伊賀市上之庄） 参加者24名
テーマ：高齢者の健康管理「がん検診の重要性について」
講師：三枝 晋外科医師
今月はテーマ「高齢者の健康管理」として外科医師に担当していただきました。日頃、臨床現場では手術療法や術後管理を中心に診療活動している横江 毅医師、三枝 晋医師が講師として出前いたしました。その一部を紹介させて頂きます。
6月7日を担当しました横江医師は「病気に負けない〜知ることから始めよう〜」として国民生活基礎調査に基づき、性別・年齢階級別にみた健康意識、通院率・介護が必要になった要因の男女比や健診や人間ドックの受診率など説明されました。特に60歳以上に糖尿病や高血圧が多いが症状が出ていないので必要でないと思っている人が多いと強調されました。後半はがんとは何か、なぜがんになるのか、がんの特徴、転移について、特に転移については自ら作成した動画を用いてわかりやすく、また、腹腔鏡下手術場面も動画で説明されており興味深いものでした。会場から「手術をせずして癌は治らないのか」等の質問をいただき、抗がん剤でゼロにするのは難しいこと、また、見つけにくい膵臓がんは腹部エコーでチェックできるが見つかれば手術ですと答えられました。
6月18日を担当しました三枝医師は「がん検診の重要性について」を話されました。胃がん、肺がん、大腸がん、子宮がん、乳がんについてそれぞれの健診での検査方法、がんの程度や進行度、遺伝性、手術方法（開腹手術と腹腔鏡下手術のちがい）についての説明がされました。大腸がんは痔と混同されがちですが早期では治癒するがんであるのでと検診や大腸カメラの重要性を強調されました。スライドでは参加者になじみ深いがんを経験した芸能人を紹介され、会場からその都度うなずきの声も聞かれていました。また、膵臓がんについては会場からの質問もいただきましたが、膵臓の働きやなぜ見つけにくいのかを図を用いて具体的に説明されました。他に「ポリープのとらえ方」や「血液検査からは早期に発見はどうか」等の質問もいただき、みなさん熱心にお勉強していただきました。最後にがんは早期発見できれば、根治できる病気です。「いつもと違う」と感じたら相談しましょうとまとめられました。
健診を恐れず、恥ずかしがらず受けていただき、健康に自信をもって、また、病気とうまく付き合って自治会活動やいきいきサロンの活動にさらに頑張っていただきたいと願っております。
ありがとうございました。
地域医療連携室