血管の造影検査で、血管の走行や腫瘍の形状などを見たり治療をしています。
投稿者: cghiga_kanri
PHILIPS社製Ingenia 1.5 T
2019年4月に導入され稼働開始しました。従来の装置と比べ開口径がワイドになり圧迫感が少なく、新たにデジタルコイルの使用によりノイズの少ない高画質な画像が得られ更に軽量化が図られ患者さまに優しい検査が可能となりました。
がんの検査はPET検査が主流ではありますが、今回新たにDWIBS(ドウイブス)撮影が可能になった事でPETと同じような画像が得られるようになりました。広範囲な撮影が可能になった事で全身がん検索が可能となります。禁忌の方や苦手な領域もありますが、PETに比べ被ばくの心配がなく非侵襲的で費用負担も少なく受けて頂ける検査です。
従来造影剤を使用しないと撮像できなかった脳血流情報も造影剤なしで短時間に画像化できる機能(ASL)も有しており脳虚血性血管障害に対し血管病変の程度や虚血範囲を把握できるようになり救急外来においても重要な役割を果たしています。その他、新しい技術として体動補正技術や横隔膜同期撮影が可能となった事で従来と比べ安定した画質が得られるようになりました。
Canon Aquilion Prime SP(80列マルチスライスCT)
当院のCT撮影装置はAquilion Prime SP(80列マルチスライスCT)を導入しています。新しいCTは、画像作成に最新のAI技術を用いて、従来より少ないX線量で、体内金属などからのノイズの少ない高画質な画像を得ることができるようになっており、今まで以上に臨床に貢献できるCT検査ができるようになっています。また、撮影の高速化も図られており、短い時間で広範囲の撮影ができるようになっていますので、検査を受けていただく患者さんの体の負担が少なくなっています。
全症例で0.5~1.0mm厚の薄層データーを再構成し、必要に応じてワークステーションを用いた3次元画像の構築による骨折の詳細画像や手術に適した血管画像など詳細な画像情報を診療科の医師に提供しています。
胃透視注腸透視、CF・ERCPなどの内視鏡を使った検査・治療、ミエログラフィー・神経根ブロック・整復術などの整形外科の検査・治療、その他各科からの検査・治療・処置をしています。
HOROGIC製 HORIZON-Ci 骨密度装置
測定方法は骨粗鬆症による骨折が生じやすい腰椎、大腿骨近位の2ヶ所で測定できるDEXA法が用いられ検査時間は一部位30秒ほどで終了します。被ばくも胸部レントゲンの約1/10程度になっており、検査結果も日本語表記で前回との比較も非常に分かりやすくなっています。
特殊撮影室にも一般撮影と同様のFPDを採用したX線撮影システムが導入されており、一般撮影やDIPなどに使用しています。
一般撮影台
骨密度測定装置
胸部、腹部や全身の骨などの撮影をしています。
当院のX線撮影システムは、X線発生装置に島津製作所製とX線の検出装置にCanon製FPD(フラットパネルディテクタ)を採用しています。従来のX線検査からフィルムを無くしカセッテ交換の必要が無く繰り返し撮影が可能な為、撮影時における患者さまの負担がかなり軽減されるようになり、画像表示も今までより早く描出可能な為、撮影後の待ち時間もほとんどありません。医療被曝も従来の1/2から1/4まで低減することが可能であり、安全に検査を受けていただけます。
伊賀市立上野総合市民病院放射線科の設備と撮影画像を紹介します。
放射線科は、病院の入院・外来の診療科及び、健診センターや他紹介病院と連携し、画像情報の提供、画像診断、治療を行っています。
放射線技術課理念
地域住民にSeven S (親切、スマイル、スピーチ、スピード、慎重な判断、正確さ、診療〈読影・撮影〉)にもとづいて心のこもった画像情報の提供をします。
基本方針
- 患者さまの権利と尊厳を守り、患者さま中心の画像情報を提供します。
- 安全で安心できる検査環境を提供します。
- 機器・画像検査ニーズの変化や時代の要請に応える放射線技師として主体性をもって行動します。
業務概要
放射線技術課は病院の入院・外来の診療科及び、検診センターや紹介病院との連携を図り医師の指示のもとに画像情報提供を行っています。
業務内容として一般撮影、CT検査、MRI検査、透視検査、超音波検査、心・腹部血管造影、マンモグラフィ、骨塩定量、ポータブル撮影
検診センター(胸部撮影・胃透視検査・超音波検査、胸部癌検診CT)
救急日当直・業務時間外は待機対応の体制を取り、随時患者被ばくの低減と検査の迅速化を目指し放射線業務に取り組んでいます。
主な所属学会・認定資格
日本診療放射線技師会
日本放射線技術学会
日本消化器がん検診学会
日本超音波医学会
全国循環器撮影研究会
第1種 放射線取扱主任者免状
胃がん検診専門技師
胃がんX線検診技術部門 B認定
胃がんX線検診読影部門 B認定
検診マンモグラフィ撮影認定
超音波検査士
Ai認定診療放射線技師
研究情報公開について(オプトアウト)
臨床研究を行う場合、文書もしくは口頭で研究の説明をし、同意をしていただきますが、患者さまへの侵襲や介入がなく診療情報のみを用いた研究については、国が定めた指針に基づき、対象となる患者さまお一人ずつから直接同意を得る必要は無くてもよいことになっています。
しかし、研究責任者は、研究の目的や実施についての情報を公開し、さらに診療情報使用に関しての拒否の機会を保障することが必要とされています(このような手法を「オプトアウト」と言います)。
当科でのオプトアウトを用いた臨床研究は下記の通りです。研究への参加・協力を希望されない方は、お知らせください。
伊賀市立上野総合市民病院 倫理委員会承認
- 伊病総第344号「伊賀市立上野総合市民病院におけるDWIBSを用いた検診」
- 伊病総第277号伊賀市立上野総合市民病院における頭部 MRI、MRA における VSRAD と種々の撮像 シーケンス、臨床所見の対比について
伊賀市立上野総合市民病院
〒518-0823三重県伊賀市四十九町831番地
電話:0595-24-1111
FAX :0595-24-2268
Eメール:byouin-soumu@city.iga.lg.jp
研究責任者 田中 光司